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柳川さげもんめぐりの開催期間やイベントは?風習や歴史も紹介!

柳川市内がお雛様カラーに染まる一大イベント「柳川雛祭り~さげもんめぐり~」

毎年2月上旬から4月初旬まで開催されるイベントですよね♪初めて見た時は、感動して夢中で見たのを思い出します。今、大注目されている「福岡一の美少女」今田美桜さんも2016年2月に公開された柳川市の観光PR動画「さげもんガールズ」のセンター&リーダーとして出演していました♪

ハナ
ハナ
さげもん、見に行きたいな♪
サク
サク
女の子は特に行ってほしい!

今回は、2019年 ”さげもんめぐり”について、さげもんの風習や歴史などを詳しく紹介します!

2019年柳川雛祭り ”さげもんめぐり”について

柳川地方では昔から、女の子が生まれると初節句に子供の健やかな成長を願い、ひな段と一緒に色とりどりの「さげもん」を飾り、盛大に祝うのが習わしです。

さげもんとは・・・縁起の良い鶴やウサギ、ひよこ、這い人形などの布細工と鮮やかな糸で巻き上げた「柳川まり」を組み合わせたもので、「幸福」「健康」など、母親、祖母、親戚等の願いが込められています。

ハナ
ハナ
みんなの愛情や願いが詰まってるんだね♪

色鮮やかで暖かい雰囲気の柳川雛祭りを楽しんでいただこうと、観光施設や店舗に飾り付けたのが「さげもんめぐり」の始まりだそうです!期間中は、市内各所で見ることができ、「おひな様始祭」「流し雛祭り」「おひな様水上パレード」等の催しもあります♪

【期間】平成31年2月11日(祝・月)~4月3日(水)
【場所】柳川市内の観光施設、商店街、各店舗※一部有料の施設があります

期間中のイベントは?

  • おひな様行列    :3月3日(日)10時~
  • ときめきひな灯りと巨大さげもん:2月11日(祝・月)~4月3日(水)
  • 恵美須ひな小路   :3月1日(金)~3月17日(日)
  • 雛めぐり舟     :3月2日(土)~3月31日(日)までの間の土日のみ運航 ※おひな様水上パレード開催日である17日(日)は運行しません。
  • 柳川きもの日和   :3月9日(土)、3月10日(日) 10時~15時
  • おひな様水上パレード:3月17日(日) 11時~12時20分 ※雨天時24日(日)に順延
  • 流し雛祭      :4月3日(水)10時~
  • おひな様フォトコンテスト:受付期間=4月4日(水)~4月19日(金)必着
サク
サク
柳川市内のいろんなところで見れるっていいよね!

柳川きもの日和では、柳川の特産品が当たる抽選会や、当日に着物を着ている方へのネイルサービスがあります!京町第2駐車場では、巨大さげもんも展示されているので足を運んでみてください♪【さげもんめぐりのマップ

さげもんの風習

柳川藩の奥女中が着物の残り布で、 子どものおもちゃ琴爪入れを作ったのが始まりです。そのうち、それらを下げて楽しむ様になり現在に至っています。

さげもん・・・一列に7個の細工、それを下げ輪に7列結び付けます。7X7=49ですが、子どもの健やかな成長と人生50と言われていた時代に、年でも長生きしてもらいたいという親の願いからさげ輪の中央に大きな毬を2個下げて51にして飾るようになりました。※一列の飾り付けは奇数と言う考え方もあり中央の毬も3個の52さげ飾りも昔はありました!

ハナ
ハナ
親になると、1年でも長くって願うよね!

飾りについて

さげる順序は、上中段に飛ぶもの・山のもの・木になる(咲く)もの、中下段に水中のもの・動物・人形を基本としてます。最下段は這い人形、柳川まりです♪

蝉・・・土の中に何年もいて、辛抱の象徴、元気な産声
鼠・・・子沢山
蝶・・・蛹から蝶へ。きれいに着飾らせて嫁に出したい親心
兎・・・おとなしく、でも雪山を元気に遊びまわる
猿・・・子どもを大事にする。元気に遊びまわる
鳩(カナリヤ)・・・幸せと平和のシンボル(美しい歌声)
ひよこ・・・かわいらしさ、あどけなさ
鶏・・・朝、早起きで、つがいで仲良く卵を温め育てる
鶴(亀)・・・長生き
唐辛子・・・小さくても、ぴりっとしている
梅(花)・・・寒さに耐えて、春にさきがけて咲く
桜・・・みんなを楽しませる
桃(実)・・・完成
みかん・・・城内の宮川家のみかん
桔梗・・・ものしずかで、上品な花
おくるみ人形・・・生まれたばかりで、かわいい赤ちゃん
這い人形・・・生まれて、はいはいするようになった親の喜び
袖振り人形・・・「はえば立つ。立てば歩け」の親心
三番叟・・・祝いの席の舞
おかめ・・・女は愛嬌美人になりますように
瓢箪・・・無病息災
宝袋・・・心の豊かさ
蛤・・・二夫にまみえず
金魚・・・ゆるやかに泳いで、人の目を楽しませる。
海老・・・年老いて、腰が曲がってもなお元気
(柳川まり保存会作品では海老が無く苺に・・・栄養豊富で春をつげる)

これらの細工の間には三角、四角の金紙が貼り付けられます。お金に例えられ、生活に困らない様にとの金縁の意味です。さげわの部分には赤糸との結び目に華を♪ これを1対で揃え、雛段の左右に吊るします!

柳川市私立杉森高校(当時は杉森女芸学校 明治38年創立)初期から、柳川まり・さげもん製作を裁縫実習として取り入れたたことで、基礎的なものが伝えられていきました。 この時に個人創作による個体差がまちまちだったさげもんがまとめられ、現代のさげもんの基本型となっています。

伝承さげもん


柳川まり保存会と柳川伝承まり・さげもん研究会で制作されるさげもんが代表作♪
金魚に金字での模様付け・苺・さげ輪に桜型の八女手漉き和紙を貼り付けてあるのが特徴です。

手毬は昔ながらの松の木の木毛を丸く球にして草木染糸で巻き刺繍した伝承柳川まりですべて下げる動物、這い人形、まりの位置が決まっていて形を変えたり新しい細工が加わることもないと言います。 あえて昔ながらの素材の着物生地八女手漉き和紙草木染色松の木の木毛を制作に組み入れてあり現代でも形を変えない、さげもんの起点となる作品です!

【柳川まり保存会の配置図】

みかん 瓢箪 蛤人形
おかめ
赤ちゃん
人形 女
桔梗 蝶々
カナリヤ 赤ちゃん
人形 男
ひよこ 宝袋
三番叟 ねずみ 金魚
這人形
這人形
這人形
這人形

○柳川まり20cm
中央部二連大まり 上段大まり48cm菊(三菱帯)国の花
下段大まり42cm梅(白梅)福岡の県花
柳川まり保存会における伝承型で、昭和初期における代表的な型。

十時(ととき)邸のさげもん


柳川藩家老の流れを組みます武家屋敷十時(ととき)邸、十時満佐子さん(故人)宅にて製作されていたさげもんも、現在の柳川さげもんに多くの影響を残しているようです。

十時さん、りゅうさん、津村さんの3名が当時さげもんの製作をしていて、基礎は津村さん(大正後期生まれ)の祖母・古賀チエさんから習いました。現在、さげもんつむらさん、やすとく糸屋、古賀神具店、に伝えられるさげもんの流れになります。時期や人により細工に変化があり、中央大まりの模様も作者の自由です。

【十時さん(古賀神具店)の配置図(昭和後期)】

蛤人形 瓢箪

雌鳥
おかめ ○蝶
みかん ○貝 おてふ
り人形
○貝 おくる
み人形

雄鶏
福袋
○貝 ○貝 三番叟 ○貝
せみ こしょう はと ひよこ
三番叟 ねずみ うさぎ
三番叟 這人形
這人形
金魚

○柳川まりの代わりに、合せ貝を多用する作者もいましたが現在は海老が加わっています!オカメさん細工は、お顔を「福」の字で篆(てん)書体で書いて顔に見立ててありましたが、平成になってからは可愛い人形顔に♪

雛のつるし飾り

江戸時代から伝わる伊豆稲取の風習で、長女の初節句に雛壇の両脇に無病息災、良縁を祈願して細工を吊すものです!子供の成長とともに7歳・成人・嫁入りの機会には“どんど焼き”にてお焚きあげてしまう為、古いものはあまり残っていないと言われています!

平成10年稲取温泉旅館協同組合が中心となり、観光の目玉として「雛のつるし飾りまつり」が開催されました。

「桃(長寿)」「猿っ子(魔除け)」「三角(薬袋香袋)」を基本として、50種の細工があります。5列の赤糸に各11個の細工をつるし、配置はドーム型の交差した中心に1列、さげわの4点に1列づつの計5列、 これを対で製作することにより計110の細工がつるされます♪ 30cmのさげわに170cmの長さでつるすのでスリムな感じです!

まとめ

さげもんには、いろんな種類や歴史があります!どのさげもんにも、親から子への願いが込められて素敵です♪とっても、感動します!

平成31年2月11日(祝・月)~4月3日(水)までの開催期間中、商店街や水路沿いの店舗、観光地や公共の場にも「さげもん」がズラリと飾られていますよ!初節句を迎えるご家族にもオススメです♪開催期間も長いので、家族や女子旅にいかがですか?

最後まで読んでいただき、ありがとうございました☆